生木の木工

GREEN WOOD WORK

長野は海こそないが森林資源豊かな県。

支障木として伐倒される木も多く、その場へ捨て置かれることもよく見かける。

薪ストーブユーザーなど、薪として必要な方々もおり

それなりに活用はなされているが、全てが全てではない。

私は、そんな木を活用して木工製作をしている。

木工のジャンルや製作方法など様々だが、私は生木を用いた木工をしている。

生木の木工・・・

生木をかち割って、水分が多く残留している状態で、サクサクと彫る。

ざっと言えばそんな感じだが、実際はそんな単純な話ではない。

精度の追求・・・?

とあるイベント出店で横並びになられた同業者との話。

とても綺麗なコーヒーメジャーを販売されていた方だった。

ガチの機械木工家。

誤解のないように言っておくと、私の制作手段は手斧とナイフがあればできるような

完全手彫りの方法をとっているが、決して機械を否定するものではない。

その方曰く、精度の追求を私はしている、と。

はっきりと自身の追求しているもの作りを言葉にされていて

メチャクチャカッケーやん!て思った。

では、私の木工はといえば、

生木は当然、乾燥の過程で動く。

その動きを見ながら彫り進める。

決して曲がり歪みを味として良しとは思っていない。

とは言えども、大きなボウルを挽いた際の縁のニュアンスなどは別の話ではあるが、

味という表現で逃げるのが嫌なだけ。

これもまた自分の手法なりの精度の追求でもあり、楽しいプロセスの一つでもある。

脱線するが、

プロセスを楽しむと言えば、

私はフライフィッシングも趣味の一つ。

ここ数年はほとんど入渓できていないのだけれども。

釣る事に主眼を置くなら、餌釣りに勝るものはないだろう、当然だ。

がしかし、季節ごとの虫を模して毛鉤を巻き、擬似餌で魚を騙す、時には魚の胃の内容物も調べたり。

知恵比べ的釣りを好むのは、プロセスをも楽しむ事自体が好きなんだと思われる。

実際、グリーンウッドワーカーにはFFを嗜まれている方も多いような気がする。

よし!

これからも色々な物事に対して、過程を楽しんでいこう!

と、

脱線した話を元に戻さず終わる。

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