2月に申請をしていた農地法第三条、農地の売買に係る許可申請。
基本的に農地は農家などにしか売買譲渡できない法律となっているようだ。
私は最近まで長らくリーマン社畜人生を泥水啜って生きてきた人間なので、農家とは程遠いところにいたが、実家は過去に桃農家もしており、その後の代替わりにより共稼ぎ世帯だった両親の代では、若干の果物の栽培販売や自家用の野菜の栽培程度となった。
草の管理や作付け、収穫など、父親と一緒にしてきた薄い経験値しかない。
農機具の納屋には一応一通りの農機具があり、私自身もズブの素人という訳ではなかった為、農実績の記入欄には正直にその旨を記載し提出していた。
殆どの若者が山を下りた僻地へ向かう私に対して、売主さんの司法書士さんが委員の方へ口添えをしてくれたとも伺った。
心より感謝している。
万が一、許可が下りなかった場合を想定した話も売主さんともしていたが、今回、無事に許可を頂ける運びとなった。
先日、該当地域担当の農業委員の方がみえ、今後の農業の段取りや進め方、地域の担当の方を紹介してくれたりと、本当に親切な方々ばかりで有り難い。
お茶の刈り上げや下栗芋の作付け、ブルーベリーの剪定方法などなど、早口でざっくりと一通りレクチャー頂き、藤と思っていた蔓木が実はキウイだったりと、ワクワクすることばかりの連続だ。
今週末には改めて種芋の確保に向けて、地元の方を紹介下さる為に来て頂けるとのこと。
やるしかない!
先週は黄砂と花粉と片付けによるダストによって、私の鼻炎はMAXとなり、睡眠も浅くて本当に苦慮していたが、三寒四温のこの時期に降る雨や雪によって、山の空気は定期的に洗浄され、心地よい。
山での現状の唯一の友達である鳥たちも元気に遊びにきてくれて、キウイの蔓にとまり、山々を見渡している。
忙しくも体感的な時間の流れが遅い生活となった私には、朝の聖岳がとても眩しかった。