今週は天候不順が続き、思うようにいかなかった週だったが、本日は下栗へ。
そこそこ長時間の降雪だったが、気温高めもあってか、路面に影響はなかった。
矢筈トンネルに入る前の木々の着雪の様が美しかった。
雲海でも見れるかと期待してはいたが、斜面に沿って駆け上がる雲の中にいる様子で、午前中は美しい山並みも拝めずに、到着早々に作業に入る。
現状としては、母屋となるメインの家屋には殆ど残置物等はない代わりに、納屋内はパンパンに残置物がある状態から片付けを開始して本日で2日目となる。
相変わらず、布団類と衣類のオンパレードで、90ℓの袋を次々と消費して片付けていく。
現状で6畳一間が布団と衣類でパンパンな状況となっている。
それにしても、布団はさておき、大量の座布団には面食らってしまう。
田舎では周り番で組寄り合いとも呼ばれる地区の飲み会がある。
その為、各家庭には長机や座布団、大鍋や大ヤカン、大量の食器類等がストックされているのだ。
多数の段ボールに収められた衣類には必ず蕎麦殻が大量に付着している。
付着というよりは、意図的に集められた感じだ。
ネズミの仕業は明白だ。
畑からせっせと冬越しの為に集めたものであろうかと推察して見たが、どうやら、段ボール内に収められた蕎麦殻枕からのものであることがわかり…。
想像していたよりは遥かに、というか殆ど虫類はおらず、虫嫌いな私にとっては安心して作業に集中できた。
たまにカメムシがいるくらい。
黙々と、ただ黙々と段ボールから衣類を掻き出し、袋に詰め、段ボールを片すというルーティーン。
くたびれたら、外の景色を見ながら一服。
たまに雲から姿を見せる雪山が美しい。
暖冬かつ好天続きだった為、感覚が麻痺している感があったが、寒々しい山々を見ていると、改めてまだ2月だし、冬だし…って実感。
荷物で塞がれていた向かい面の窓も開けられるようになり、換気の具合が良くなり、テンションも上がる。
しかし、納屋の外にある伸びに伸びた藤蔓は、窓からの素晴らしいであろう景観を損ねている為、手入れは必須だが、西日が強いこの窓際の日除もこの藤は担っているのではないかと想像される。
一部雨漏りしている部分も確認されたが、大事ではなさそうだ。
修理することにもワクワク感が伴うのは木工家の性だろうか。
藤蔓が屋根の隙間から屋内に侵入、それ伝いに水が侵入している様子だ。
植物の生命力にはいつも驚かされてばかり。
16時半頃まで片付けを進め、帰る前に畑からの山並みを写真に収める。
相変わらず美しい。
ボーボーに茂ったお茶の木と、これから芋の作付けをする畑を眺め、
明るいうちに帰路につく。
明日は雨予報。
来週前半は晴天の予報なので、まとめた布団類や衣類を焼却施設へ運ぶ予定だ。
18円/kg だそうだが、一体いくら位かかることだろう。
布団は吹っ飛ばないが、金は吹っ飛ぶかもしれない。
ー 2024.2.26 追記 ー
タウンエーストラックにて、焼却施設と往復3回。
布団・座布団・毛布・衣類を処理。
計 740kg 13320円
納屋から出てきた6畳一間分の布団類を2車で片付けるも、
母屋奥間からの布団類で再び6畳がほぼほぼ埋まってしまったのには
心が折れそうだった。
3往復もすると、施設の職員さんからも、また布団野郎が来た的な取り扱いとなり、なんだか笑えてくる。
90ℓの衣類袋が7袋処理できなかったが、これはまた後日ゆっくり処理できるので、布団類が片付いたことはお祝いレベルで嬉しい出来事だった。
焼却施設までの距離を実際に走ってみると、営業時間内で3往復が限界だとわかった。
後は、家電系(テレビ2台・冷蔵庫)雑貨と金物が少し。
お雛様関係や鯉のぼりや兜など、思い入れのありそうな物の処理はなんだか気が引ける思いもあるが、売主さんからは、了承頂いているので、粗末な通り扱いをせず、丁寧に片そうと思う。
布団類の片付けは鬼門だった為、今後は余裕感すら出てきた。
片付けて積載して運搬、孤独な作業だが嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
時間との勝負でもあり、写真を撮っている暇すらなかったが、リーマン時代以降久々に作ってもらったカミさんの弁当を、畑から見れる綺麗な山々をみながら食べ、胃も心も満たされた。
田舎の古民家からは必ず発見されるであろう蛇焼酎(マムシを焼酎で漬けたやつ)の処理にはトラウマ級で気重なのだが…。